文学としてのドラゴンクエスト

昨年はドラゴンクエスト30周年ということで、数々の記念イベントやらで盛り上がりをみせたと思います。昨年のわたしのDQといえば、それらイベントにはまるで関係なく、DQ10にたまに思い出したようにログインしてみようとしては利用権が切れていたり、ドラゴンクエストビルダーズに大いにハマったりしました。

そんな30周年の年の瀬、ある本を書店で見かけ、購入しました。

さやわか著「文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史 (コア新書)」です。

ドラゴンクエストが成立するに至った時代と環境とその作者という、これまでもっと語られてきてよかったと思える題材を、豊富な資料と記録を基に綴られています。村上春樹作品は読んだことがないので、その関連についてはわたしは言及できませんが、なるほどそんな共通項があるのかと、興味を持ちました。

しかし、ゲーム好き・ドラクエ好きとして、なぜこうなったのだろうと思ってしまう点や、またゲームやドラクエに詳しくない方でも不思議に思うのではという点が、いくつかありました。

  • 1と3の繋がりはネタバレだから触れないでおくといいながら、次の章であっさりバラす。
  • 4から6のサブタイトルには「天空」という単語が入っているとあるが、5にしか入っていない。
  • 4の画面写真。ドット絵はFC版に見えるが、メッセージが漢字混じり。これは何版?はめ込み合成に見えます。

このようなものです。

全体としておもしろく読むことができたのですが、「文学としてのドラゴンクエスト」と銘打つのであれば、「貴種流離譚としてのDQ5」とか、「7以降の『神』というキーワード」などについてもっと語って欲しかったと思います。

あと、これはこの本の内容には一切関係ありませんが、文字がとても大きかったのが印象的でした。

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